インターネットの普及に伴い、情報セキュリティの重要性も高まってきています。特に、金融ネットワークがオープン化する方向へ転換し、環境が大きく変化してきました。中国も例外ではありません。金融機関や決済システムにとって、情報セキュリティ技術や暗号技術が重要という認識はまだ十分ではないようです。しかし、被害が多く発生することにつれ、徐々に多くの人が認識するようになってきています。セキュリティ対策の再考が必要となってきているとも言えます。
この8月に、≪全国商用暗号成果展≫が北京で開かれ、商用暗号化に関して、中国中央ＴＶの番組でも取り上げられました。
暗号とは、第三者に通信内容を知られないように行う特殊な通信（秘匿通信）方法のうち、
通信文を見ても特別な知識なしでは読めないように変換する表記法（変換アルゴリズム）
のことです。暗号化することによって、ユーザー情報の安全性が保てることが目的ですが、番組の記者の取材で、多くは暗号設置があっても、形だけのようなもので、簡単に解読されてしまうことが分かりました。銀行等での被害もあまります。
もちろん、アメリカ銀行も日本の銀行も、暗号が解読され、被害は毎年あるようです。 現在は、商用暗号技術は中国の銀行も使われていませんが、被害を減らし、お客様の財産を守るために、銀行業界は商用暗号の導入を積極的に検討すべき時期になってきました。もちろん、必要とされるのは銀行業界だけではありません。
この分野については、ビジネスとしての機会は多く存在しており、発掘する価値があるでしょう。